CCNP R&Sの後継であるCCNP Enterpriseに合格したので、その勉強方法や使用した書籍についてまとめてみました!

【目次】

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CCNP Enterpriseの試験体系

参考:https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/professional/ccnp-enterprise.html

CCNP Enterprise認定を受けるには、コア試験(必須)とコンセントレーション試験(1つ選択)の二つに合格する必要があります。

また、コア試験はCCNP認定に必要なだけでなく、CCIE Labの受験資格にもなっています。

コア試験:        350-401 ENCOR

コンセントレーション試験:300-410 ENARSI
             300-415 ENSDWI
             300-420 ENSLD
             300-425 ENWLSD
             300-430 ENWLSI
             300-435 ENAUTO

コンセントレーション試験で一番無難なのはENARSIだと思います。
Blueprintを見れば分かりますが、Routingやその他機能のトラブルシューティングが主です。

僕は今回ENCORとENARSIに合格して、CCNP Enterprise認定を受けました!

勉強時間とその要因を分析

ENCORとENASRIに費やした時間と、その要因についてです。
勉強計画を立てる際の参考にしていただければと思います。

ENCOR

ENCORは合計で約500時間勉強してました。。。
次の3つが要因だと考えています。
 ・英語力
 ・ping-t等の問題集がない
 ・広い試験範囲

英語力

ENCOR合格時点(2020/08/04)では日本語の学習リソースが皆無だったため、Cisco Pressの参考書(後ほど紹介)を基に英語で勉強するしかありませんでした。

高校時代遊んで過ごしていたため、英語力は中学生で止まったまま。。。
中学英語を軽く復習してからCisco Pressを読み進めるものの、最初は1ページ読むのに30分以上かかっていました。。。

私の感覚ですが、英語が出来ない人は、日本語での学習に比べて + 100 ~ 200時間程度の学習を覚悟した方が良いと思います。

ping-t等の問題集がない

ping-tは試験対策でよく聞くサイトだと思います。
本番と似たような問題が掲載されているうえ詳細な解説もあって、試験合格には非常に役立つサイトです。

私の受験時はこういった便利なサイトが未対応だったので、どんな問題が出るか見当もつきません。
こうなると、学習の粒度を細かく、範囲を広げて対処する必要があり、時間が掛かります。

しかし、問題集メインで合格してしまうと自分のためになりません。
ping-tもこれから対応する様ですが、あくまで試験前の補助教材としての利用が望ましいと個人的に思っています。

広い試験範囲

試験範囲が広いのはBlueprint(試験範囲)を見れば分かります。
範囲を網羅するためにはどうしても時間が掛かります。

ENARSI

ENARSIは合計で約230時間勉強してました。
次の3つが要因だと考えています。
 ・英語力の向上
 ・ping-t等の問題集がない
 ・狭い試験範囲

英語力の向上

ENARSI合格時点(2020/12/07)でも日本語の参考書は無く、引き続き英語で学習です。
流石に分厚い洋書(ENCOR)を1冊読み切っただけあって、英語力は向上してました。

私の感覚ですが、日本語で勉強した場合に比べて + 30 ~ 80時間程度多く掛かったと思います。

ping-t等の問題集がない

ENCORの時と同じです。
勉強の粒度を細かく、範囲を広くする必要があり、時間が掛かります。

狭い試験範囲

ENCORに比べ、ENARSIは範囲がかなり狭いです。
Blueprintを見ても分かりますが、RoutingやService機能系のトラシューがメインです。

私は検証を通して理解を深める勉強方法を取っているため、トラシューメインの試験はかなり勉強しやすかったです。

まとめ

Cisco Pressの参考書で勉強する場合は、英語力の有無が大きく関わってきます。
私は「英語の勉強も兼ねているんだ!」と割り切って取り組みました。
実際、普通に英語が読めるようになってきたので、気合で頑張りましょう!!

また、ping-tが2020年の12月下旬から順次対応開始みたいです。
試験問題が全く分からない中勉強するのは非効率的で辛いので、利用した方がいいと思います!
ただ、ご利用は計画的に。。。

使用した参考書

購入して、実際に使用した参考書について紹介します。

メインで使用した参考書

まずはこちらの参考書を使用して、英語文法の復習をしました。
私は動詞や形容詞といった概念から「?」だったので、比較的易しめの本を選びました。
個人的には良書です!

Cisco Press公式:CCNP and CCIE Enterprise Core ENCOR 350-401 Official Cert Guide | Cisco Press

こちらはENCORの公式ガイドブックです。
私はCisco Press公式から紙 + 電子書籍のものを購入して使ってました。
Cisco Press公式の電子書籍版は、+αで演習問題が付いてくるのでおすすめです。

Cisco Press公式:CCNP Enterprise Advanced Routing ENARSI 300-410 Official Cert Guide | Cisco Press

こちらはENARSIの公式ガイドブックです。
ENCORと同じく、Cisco Press公式の電子書籍版おすすめです。

補助的に使用した参考書

※※※※注意事項※※※※
中古の商品しか出回ってません。
相場は5000~8000円位なので、購入の際は値段に注意してください。
※※※※※※※※※※※※

こちらはとあるCCIEホルダーの方におすすめしていただきました。
OSPFの開発者の方が書いた本の日本語訳版で、「何故このLSAが必要なのか~」「この機能はどういう設計思想が基なのか~」等、痒い所の解説がされています。
合格に必要かと言われれば不要ですが、個人的に面白かったので紹介です!

読んでおいてよかったCCO

CCOからも出題があります。
参考書で内容が薄いな~と感じた部分についてはCCOを軽く読むようにしていました。
全部読むとしんどいので、読んだところが出たらラッキーだな~程度で、本当に軽くです。

ENCOR受験時はほとんどCCOを読んでいませんでしたが、参考書外からの出題が2割くらいあったので、ENARSIから少し読むようにしました。

参考程度ですが、ENARSIの時に読んでおいてよかったCCOです。
Cisco DNA Center User Guide, Release 1.3.1.0 – Cisco
IPv6 First-Hop Security Configuration Guide – Cisco

勉強方法について

最後に、私の勉強方法について紹介します。

気合と勉強量で押し切ったので効率的ではないと思いますが、良い部分があれば参考にしてみて下さい。

英語

  1. 文法を復習
  2. 参考書(Cisco Press)を読み進める
  3. よくわからない言い回し → Google翻訳
    知らない単語 → 単語帳作成

永遠にこれの繰り返しです。
もっといい勉強方法があると思ってます。。
英語に強い人、教えてください。。

ENCOR & ENARSI

勉強開始 ~ 受験1か月前

  1. 参考書を読んで理解、チャプター毎にノートにまとめる
     (理解が進まない場合は、CCOや外部サイトを活用)
  2. チャプターごとに、参考書に付属の演習問題を解く (1週目)
  3. 参考書でConfigの紹介があった技術について、仮想環境で検証し、まとめる

覚えるより、まずは理解する事に重点を置いて学習していきました。
参考書にConfigが乗ってる技術に関しては、絶対に検証したほうが良いです。

ノートまとめの一例 (evernote)

検証まとめの一例

受験1か月前 ~ 受験当日

  1. 参考書の演習問題を解く (2週目)
  2. 再度ノートをまとめなおす
      (基本的なことは書かず、覚えるべき部分を中心に)
  3. 必要に応じて検証、CCO閲読

ここからは覚えることに重点を置いて学習していきました。
試験問題を知る術がないため、まずは参考書の演習問題を完璧にしました。

次に、覚えるべきところを抽出したノートを作成し、隙間時間で読みました。
ここで忘れてしまっていた部分も思い出します。

最後に、余裕があればCCOの閲読と追加検証をします。
参考書で内容が薄いな~と感じた部分は、CCOを読んでおいた方が幸せになれます!

まとめなおしたノート一例

おわりに

CCNP Enterpriseに合格した勉強方法や書籍についてまとめてみました。

これからは日本語の参考書や問題集も充実してくると思いますが、その前に自力でCCNPを取得できたことは大きな自信になりました!

お気づきの点や質問等あれば、是非教えてください。
最後までありがとうございました!

(次はCCIE DataCenter合格に向けて頑張ります!!!!!!)