こんにちは!基本情報技術者試験を飛ばして応用情報技術者試験に合格したので、よく噂されている「応用情報のほうが簡単」説と、勉強方法や午後問題選択のポイントについてお話してみます。
未経験の独学で合格したので、学生さんやこれからエンジニアになる方にとって有益な情報になればと思います。
※未経験と言っても、ITパスポート合格程度のレベルを想定しています。
【目次】
基本情報より簡単説について
これはよく言わています。この説が本当ならいきなり応用情報を受けたほうがオトクな感じがしますよね(笑)
ここでは特に”プログラミングが得意かそうでないか”に着目して、個人的な見解を述べていきたいと思います。
基本情報と応用情報の違い
午前問題の難易度については大差ないと思います。
どちらも使い回しが多く、暗記が鍵を握るので誰でもやれば通過できます。
大きな違いは午後の選択問題です。
基本情報ではセキュリティ・アルゴリズム・プログラミングが必須ですが、応用情報ではセキリュティのみ必須で、他は自分の好きな分野を選択できます。
プログラミングを選択しなくていい。(つまり、文系科目など得意分野でより多く点数が稼げる)
これが「応用情報の方が簡単」と言われる一番大きなポイントかなと思います。
合格率と受験者のボリューム層から見ると、基本情報より応用情報のほうが難しい試験であることは明らかです。
しかし、”プログラムが苦手な人”にとっては基本情報の方が難しい試験になるり得るのです。
結局どっちを受けたら良いの?
では「プログラミングが苦手なら応用情報から受ければいいの?」となりそうですが、必ずしもそうではないです。
応用情報は短いですが記述式の問題がいくつか出題されるため、読解力や文章力に自信がない人にとっては難易度がグンと上がります。4択で運良く受かる事もありません。
なのでそもそも試験慣れしていないや、得意分野がわからない人は素直に基本情報から受験して、考え方や基礎を固めるのが良いのかなぁと個人的には思います。
逆に得意な分野があり、試験慣れ(記述慣れ)している人達にとっては、応用情報はそんなに難しくない試験に見えると思います。
基本情報に比べ問われる内容は濃くなりますが、総合的な勉強量はそんなに変わらないのでいきなり応用情報を受験するのもアリです!!
結論
“いくつか得意な分野があり、記述もそこそこ自信がある“
上記に当てはまる様な人は応用情報から受けても問題ないと思います。
僕の場合もプログラミングはさっぱりでしたが、ネットワークやデータベースが得意で、記述にもそこそこ自信があったので応用情報から受験することを決めました。
通常は基本情報から受験していくのが推奨されているので、よほどプログラミングが苦手or今すぐ応用情報が取りたい状況でもない限りは、基本情報からしっかり勉強したほうが良いのかなと思います。
勉強時間・合格点について
勉強時間と合格点について記録を残してあるので、皆さんの勉強時間を見積もる参考にしてみてください。
(ITパスポートと情報セキュリティマネジメントを事前に合格しています)
勉強時間は、1月下旬からの約3ヶ月で195時間程度なので、1日あたり2時間ちょっとですかね。
過去問を解くのに時間がかかるので、実際には5時間以上勉強する日と何もしない日がぼちぼちといった感じでした。(3月は就活が忙しくて何もできない日が多かった‥)
午後はわりとギリギリですね(-_-;)
この70点も訳ありで、セキリュティ・ネットワーク・データベースはほぼ満点でしたが、他の2科目が死にまくってます(笑)
後ほど説明しますが、応用情報の午後試験を確実に突破するには、揺るぎない得意科目を作るのがめちゃめちゃ大事です。
使用した参考書・勉強方法について
以下使用した参考書です。
こちらは網羅率は低いものの、テキストが平易で読みやすいので選びました。
流し読みした後Google先生と合わせて辞書のように使っていきます。
ぶっちゃけ何でも良いですが、収録数が多かったのでベースとなる過去問題集はこちらを選びました。
午後問題対策にはこちらを使いました。まじで良書なのでオススメです。
めちゃくちゃお世話になりました。
勉強方法について
最初の10時間くらいは参考書を流し読みして、その後はひたすら過去問に取り組みました。
まず午前問題ですが、特別な対策は必要ないと思います。
問題を解いて、間違えたところを周辺知識含めノートにまとめる。これだけで大丈夫です!回数こなしましょう。
ただ問題を丸暗記するのはやめましょう。午前の知識は午後問題でも生きてくるので、問題から少し掘り下げた周辺知識も含めて覚えてください。
午後問題は、2期分くらいは問1〜問11まで全部解いてみて、得意科目に目星をつけて勉強することをオススメします。
午後はセキュリティ+4科目の合計5科目なので、最悪3科目で満点取れれば他は0点でも合格できます。
まずはセキュリティ以外で5,6科目、集中して勉強する分野を決めましょう。
取り組む分野が決まったら、先程の重点対策本を使って学習を行っていきましょう。他の参考書に比べ深い知識についても解説してくれているので、とても役に立ちます。
重点対策本が一通り完了したらまた過去問演習に戻り、ひたすら解いて、ひたすらノートにまとめます。
午後問題選択のポイント
午後問題は様々な科目がありますが、選択方法について少し解説してみようと思います。
- 情報セキリュティ(必須)
- 経営戦略
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組み込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
セキュリティは必須なので省くとして、午後問題は大きく3つに分類できると僕は考えています。
文系(経営戦略・プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム監査)
技術ガチガチ系(プログラミング・ネットワーク・データベース)
そこそこ技術系(システムアーキテクチャ・組み込みシステム開発・情報システム開発)
ほんとに個人的ですが、解いてみた感じはこんなイメージです!
各分類の特徴
この中でも、技術ガチガチ系の問題は難易度が比較的安定しているので、ここをいかに多く選択できるかは結構大事だと思います。
文系の問題は結構ばらつきがあり、前提知識無しでも簡単に解ける年もあれば、ガチガチに専門知識で固められた年もあります。
僕のオススメは前提知識がほとんど必要ないシステム監査です。
そこそこ技術系は、文系ほどではないですが難易度に少しバラツキがあるように感じました。
簡単な計算で解ける年もあれば、仮想化などの知識が要求される年もあります。
僕のオススメは比較的難易度が安定してる組込みシステム開発です。
☆技術系から2~3科目、そこそこ技術系から1~2科目、文系から1~2科目は最低でも選択すると良いかなと思います。
その分野に精通している方なら得意なものだけ選択すれば良いと思いますが、難易度のバラツキがほんとに大きいので、いかに簡単な問題を選択できるかも効率よく合格するためには必要だと思います。
当日の雰囲気
当日は多摩大で試験でした。受験者は20代後半から~30代後半くらいのひとが殆どで、ちょろちょろ学生ぽい人がいるな〜って感じでした。
午後問題の開始前は、午前試験にいたはずの4,5人が教室から消えていました。
変なプレッシャーかかるからやめてほしいですね(笑)
おわりに
いかがでしたでしょうか?
基本情報と応用情報の違い〜勉強方法や午後問題の選択について解説していきました。
僕の試験分析や午後問題の選択ポイントなど、これから応用情報技術者試験を受験する方の助けになれば幸いです!
最後までありがとうございました!